2012年1月30日月曜日

「漢の花園」Vol.20陸月・来たれ受験生!

いよいよ2/1(水)から日本学園中学校の入試が始まります。先週、ある進学塾のHPを見て驚いたのが都内に私立中学校は数あれど、男子校は今や希少な存在であり、その多くが日本学園を筆頭に明治~戦前に開校した名門校であるという事実であります。これらの学校の校祖・創立関係者・著名な卒業生を列挙するだけで日本の近現代史を語ることができる、と申し上げても過言ではありません。各校に通じること、それは男女別学が尊ばれた時代に男子校として開校し、男子校として優れた教育を貫き、その結果、秀でた男子を数多く輩出し、揺るぎない社会的評価を獲得してきた歴史と実績に他なりません。だからこそ各校は、経営的な理由から共学へ転ずる男子校が増加する中、男子校であることをブランドヴァリューに、ブレることなく質の高い男子教育を推進しているのです。

今日現在、志望校・併願校を迷われている男子受験生・保護者のみなさまには、ぜひ伝統ある男子校をお勧めいたします!その中でも入学後の生徒の伸び代が圧倒的に大きいのが日本学園であります。その事実は大学進学やクラブ活動の実績を見ても明らか。“実のある教育・実のなる未来”を約束する日本学園!というわけで2012年・陸月は「実」をテーマに受験生へのエールとさせていただきます!がんばれ未来の後輩たち!

バラの実(薔薇:バラ科)   画像クリックで拡大

昨年の1月は木造棟裏のフェンスに沿って生る「バラの実A」を紹介いたしました。今年は旧雨天体操場(現・学生食堂)裏の学園裏通りに面して生る「バラの実B」を紹介します。日本学園のバラの実を見て分かったことは「赤いバラの実の花、必ずしも赤ならず」ということ。バラの実Aは真っ赤な実をつけながら花はピンクであり、写真のバラの実Bはオレンジ色の実をつけながら花は真紅であります。その理由は!ウィキペディアにも書いてありませんでした(笑)・・・それはさておき、冬の青空に映えるバラの実の美しさをご覧ください・・・。

★写真のバラの開花艶姿はこちら!
http://baisoukai.blogspot.com/2011/05/vol12.html
トウネズミモチの実(唐鼠黐:モクセイ科) 

実がネズミの糞を想起させることから「ネズミモチ」と名付けられたそうです。ネズミモチと比べて樹高が高いことから亜種であるトウネズミモチと思われます。このトウネズミモチ、実は昨年暮れに伐採されてしまいました・・・。その無残な切株を見たときは落ち込みました。「初夏には白い花を咲かせていたのに・・・」と。しかし彼等は鳥を利用して種子をばら撒き、切り株からも素早く発芽する恐るべき侵略的外来樹だそうです。生態系を良好に維持するために雑木は間引くべし、という学園の判断は間違っていないのであります。 

センダンの実(栴檀:センダン科) 

「栴檀は双葉よりかんばし」の諺で知られる「センダン」の登場か!と思いきや諺の栴檀は「白檀(ビャクダン)」という別の植物を指すそうです。このセンダン、樹皮や葉には除虫作用があり、実はしもやけ・あかぎれの生薬として使われるなど、薬草としても有名です。日本学園ではグラウンド土手の林と学生食堂裏に大きな株があり、今ごろは写真のような褐色の実をモビールのように吊り下げるのであります。毎年初夏には小さな淡い紫色の花を咲かせます。今年の初夏こそハシゴをかけて花を接写するぞ、と固く決意しております。お楽しみに! 

ユズの実(柚子:ミカン科) 

昨年末は青空に映える姿を見せたいがために、一個だけ寂しく実るユズを紹介しましたが、今年は改めて鈴生りの状態を紹介します。どうです!この見事な実り!調べてみますとユズの成長は非常に遅く、接ぎ木をせずに種から育てると実が生るまでに十数年かかるそうで「ユズの大馬鹿十八年」という言葉もあるとか。学園のユズの歴史は知らずとも、このたわわな実りを見れば数十年を経た学園の主であることは明らか。一個の果実にも培ってきた時の流れの鼓動を感じる、それが伝統校の凄みといえるでしょう。 母校にとっては「ユズのお利口十八年」であります。


広報部会 S56卒 永澤

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