梅窓会ブログファンの大先輩からいただきました。改めまして
当コーナーは「漢(オトコ)の花園」であります。漢(オトコ)は
中国古語に由来する”男の中の男”のこと。
ときに竹を割ったように潔く、ときに炎のごとく熱く燃え上がる、
これ、まさに日校健児そのものであります。
「熱血漢」「正義漢」etc・・・「悪漢」なんて野郎もおりますが、
語源は”立派な男子”の意味に他なりません。
さて、朝晩めっきり冷え込んできた昨今、彼奴の花ネタも、
いよいよ尽きてくる頃だ・・・と予想されていた諸兄にはお生憎さま。
日本学園の森は、まだまだ花盛り、実り盛りでございます・・・・
ピラカンサス(常盤山査子<トキワサンザシ>:バラ科)
西アジア原産で日本へは明治時代の中ごろに渡ってきました。5月~6月に白く小さな花をいっぱい咲かせますが、それは来年のお楽しみ。
ピラカンサスには「炎のとげ」という意味もあるそうで、その名の通り、
枝には鋭いトゲがあるので、迂闊に触れると痛い思いをいたします。
真冬には野鳥たちの食物にもなる、貴重な秋の実りであります。
ピラカンサス(常盤山査子<トキワサンザシ>:バラ科) |
エキゾチックな雰囲気に見惚れてしまいますが、この植物が日本に
渡ってきたのは江戸時代前期だそうです。花色も赤・ピンク・オレンジ・
白・黄色など多彩です。このカンナ、一号館教室棟に沿って立ち並ぶ
ヒマラヤスギの下に自生しています。夏の耐震工事期間は、
様々な機械や部品類が置かれていた場所なので、枯れてしまわないかと
心配していましたが、逆境にも負けず見事に咲いてくれました。
加えて、このカンナ、自分が在学中の30年前から、
同じ場所で咲いているように思えてならないのですが、錯覚かなぁ・・・
カンナ(品種不明:カンナ科) |
これは調べなくても名前だけは知っていました。
僕の生家の庭にも植えられています。
音が「難を転ずる」に通じることから縁起の良い木とされ、
屋敷の鬼門・裏鬼門に植えるとよい、などという俗信もあるそうです。
生徒諸君にとっては、お赤飯の飾りなる葉っぱ、または咳を止めるノド飴の原料、
と申し上げた方が分かりやすいでしょう。今から40年ほど前、地球温暖化が
叫ばれる以前の東京は、もっと寒く、雪の降る日も多かった・・・。
雪でウサギを作り、目の代わりに、この南天を埋め込んだ方も多いのでは・・・。
ナンテン(南天:メギ科) |
マリーゴールド(キク科)
体育館前の広場の一角で黄色く可愛い花を咲かせています。この花の開花期は5月から晩秋までと長く、実はかなり以前から咲いていました。学園の森には、
自生する植物もあれば、生徒・先生・事務スタッフの方などが丹精込めて
育てている草花もあります。マリーゴールドもそのひとつ。
ついでにうんちくもひとつご紹介しますと、マリーゴールドの花弁から抽出された
”ヘレニエン”という色素は眼病に効果があるそうです。
ドイツ・バイエル社の「暗順応改善薬”アダプチノール”」はマリーゴールドを
原料とした薬です。”暗順応ってナンダヨ?”という方は下記へアクセス!
マリーゴールド(キク科) |
当コーナーでは毎回4種類の草花を紹介していますが、この時期、
学園の森を彩る草花が思いの外多いため、今回はダメ押しでもうひとつ。
ヤツデであります。関東以西では、都会でもごく普通に見られる植物ですが、
普通じゃないのが、この花のこと。晩秋の寒くなる季節に、甘い蜜をたっぷり
含んだ花を咲かせる、雄しべと雌しべの成熟期が、ある事情によりずれる・・・
などなど、調べてみたら生き残るための独創的な戦略を身につけていました。
写真をよ~くご覧ください。アリたちが花にいっぱいたかっています。
どちらかというと地味な印象のヤツデですが、実は知れば知るほど不思議な
植物。分かりやすく解説したブログを見つけましたので、ぜひご覧ください。
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