『幹事を引き受けて、自分の知らない自分を知る』
昨年の幹事、田上君と仲君よりの引継ぎを申し受け、加崎義蔵君と私、齋藤が幹事として、本年の二五八会は五月三十一日、新宿の「虎連坊」で開催された。
初めて二五八会の幹事役として名簿を手にした時、先ず目に留った名前が井垣雅晴君であった。咄嗟の思いのまま受話器を手に取り、58年振りに「齋藤だけど覚えているか・・」と尋ねると、「・・解った、鳩を飼っていた齋藤か。」との第一声。
余りに遠い記憶の中に、自分の知らない自分を発見する。忘れ去っていた、あの日本学園までの徒歩通学の毎日。自分の鳩は、屋根から屋根と伝わり学校まで送って来る。時には教室の窓をたたく。
今では忘れ去っていた、その頃の自分が蘇り、感動した。
同期会、その交流の中で、親友から語られて、改めて、自分の知らない自分を多く発見することが出来た。お互いの人生において明日への発奮になることを深く感じる。
出席者もまだまだ二十名、来年の開催にまた期待する。
なお、来年の幹事は内藤裕次君と大西治君である。
(文責 齋藤 公壽)