高野連と朝日新聞社は8月15日、第106回全国高校野球選手権大会で6月に発表した育成功労賞受賞式を開催した。
大西昌美さんは、昭和50年卒83期の梅窓会員。
北星学園大学の教授に就任し、育成論などを専門としている。
日本学園では、事務員を行いながら、日本学園野球部を監督し、監督3年目の昭和56年、西東京でチームを決勝へ導いた功績や、
南北海道の指導拠点を移し、北海高校を春夏6度の甲子園出場に導き、平成6年の愛知国体では、34年ぶりの優勝を飾った。
平成14年、浅井学園大の監督に就任、こちらでも春1回、秋2回のリーグ戦優勝にチームを導いたなど、数々の功績を称えられた。
チームだけでなく指導者も排出している。
現北海高校監督の平川氏、札幌日大の島崎氏、釧路北陽監督の中村氏、43期苫小牧南部長渡邊氏、上富良野監督大矢氏など、
高校だけでなく中学校の先生や中学野球の指導者にも大西さんの指導方法が受け継がれている。
朝日新聞によると、大西さんの野球人生の原点は日本学園にあるという。
高校2年生の時、稲岡先生という日大出身のキャッチャー経験者の方に出会い、野球のいろはを学んだという。
午後の授業をすっとばして、神宮球場での大学野球を見に行き、次のプレーの解説を行わせるなど状況把握や、
筆者も思うところがあるのですが、日本学園の制限がある中での「自由」な先生と生徒の校風が功を奏し、
大西さんの指導者スタイルが生まれていったという。
日学の「自由」な指導と、そこからご自身で指導力を昇華して結果を出され、今回の育成功労賞につながった。
改めて、大西さんの栄誉を称え、本記事に掲載させていただきます。
画像出典:朝日新聞社DIGITALより
出典
●日本高校野球連盟 2024年6月3日
第106回全国高等学校野球選手権大会「育成功労賞」受賞者決定
https://www.jhbf.or.jp/topics/detail/447
●朝日新聞DIGITAL 2024年8月15日
南・北北海道の育成功労賞の大西昌美さん、小島誠さんが甲子園で受賞
https://www.asahi.com/articles/ASS8H2DTWS8HIIPE003M.html
●道新スポーツ 2024年6月13日
北海を春夏6度の甲子園に導いた大西昌美前監督が日本高野連から育成功労賞受賞(祝福メッセージ付き)
https://www.doshinsports.com/article_detail/id=15831