斎藤工、太川陽介、乱一世、高田文夫、荒井注、大塚周夫(声優の第一人者)など日本学園のOBがTV、ラジオに出ない日はないほど日本学園は芸能文化分野でも活躍している方が大勢いますが、今回はTVドラマで欠かせないシナリオライター(脚本家)の紹介です。その人は私のクラスメイトの大野武雄君。
大野君(写真左)と日本学園当時のことを談笑
日本学園在学中はバスケットボール部に所属。昭和36年生徒会が伝統ある名門校日本学園の学生歌、応援歌を作ろうとの企画があり全校生徒に募集を呼びかけ、その中で大野君の作詞が応援歌に選ばれました。
応援歌「若き力」のお披露目と表彰式を伝える記事
昭和36年 日本学園新聞部発行『倶進第58号』より
[資料室提供]
彼は日本学園在学時から文章を書くことが好きで将来はシナリオライターを目指していました。日本学園卒業後は、明治大学に進学し昼間は大学で学び、夜間はシナリオ学校で学んだという努力家。当時のシナリオ学校の講師、白坂依志夫先生の研究所に入り師事し本格的にシナリオを学び始めました。そしてなんと大学在学中、九重佑三子主演「コメットさん」で脚本家としてデビューし、一躍業界で脚光を浴びます。
大学卒業後、一時脚本家を中断しましたが再度、脚本を手掛け、1970年~2000年代に刑事ドラマ、サスペンスを主として、渡 哲也主演「西部警察」、「大都会」、萩原 健一主演「傷だらけの天使」、「特捜最前線」また藤岡 弘主演「仮面ライダー」、橋爪 功主演「新、赤かぶ検事奮戦記」等の脚本を数多く手掛け近年では「暴れん坊将軍」、アニメで「キャツアイ」、「名探偵コナン」をなど多くのテレビドラマの脚本を執筆しています。
大野君が執筆した脚本の一部
日本学園在学中から才能を発揮し始め脚本家の道を目指し、大学とシナリオ学校の二足の草鞋(わらじ)を履きながら人並み以上の努力を重ねた結果、業界で欠くことのできない名脚本家としての地位を築き上げた日本学園卒業の誇るべきOBであります。
最後に大野君より後輩諸君へ「シナリオライターは年令制限のない仕事なので、日本学園からぜひ後から続く人が出て来て欲しい」との熱いメッセージをいただきました。
S38年卒 川本雅之 (新聞部OB)
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