世界大戦(ビルマのインパール作戦)に於いて、私の父が英軍の捕虜となった時に、英軍から支給された乾燥野菜容器のベニヤを利用して製作したものと聞いています。上官に教えてもらいながら2基製作したうちの1基を終戦後に持ち帰ったようです。糸巻が一つだけ破損したようで普通のものに交換されています。ボディ裏面には、昭和21年6月製作と書かれています。
使用した部品もすべて手作りです。
・ボディー:乾燥野菜容器のベニヤ板
・ネック:英軍キャンプ・テントで使用していたテントの杭
・フレット:太い銅線をハンマーで叩いて板状にしたもの
・糸巻:杭からの削り出し(断面は楕円状)
・糸巻の巻き上げ:英軍戦闘機の20mm砲弾?の薬莢(やっきょう)を糸巻形状に合わせて楕円状に叩いたもの
・マンドリンの弦(製作当時は電話線)
・指板のマークは、蝋燭を溶かし流し込み
・接着材:飯粒(米)を練りこんで糊状にしたもの
・竹釘:これも手作りのようで、不揃いです。
広報部会
1 件のコメント:
裏面をよく見たら、これはフラット・マンドリンですね。
日本でマンドリンと言えば裏面が丸く飛び出していますが、
米国では1900年代に入ってから通信販売でフラット・マンドリンが普及し、
日本でもブルーグラス音楽で高価なギブソン製などが盛んに使われています。
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