その影響は武蔵野の面影を残す、母校の森にも垣間見ることができます。
真夏の花と初秋の花が混在する長月のキャンパス。
それでも秋は、森のいたるところで着々と深まっていました。
ヒガンバナ(彼岸花:ユリ科)
これこれ・・・「漢の花園」9月期のアップが月末になった最大の理由。
それはヒガンバナの開花を待っていたからなのです。別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」とも呼ばれるヒガンバナは中国からの帰化植物。
水稲の伝来と共に球根が混入して広まったそうです。この季節、田んぼの畦道などで見事な群落を見ることができます。
ヒガンバナの根は有毒だそうで、土に穴を掘る小動物を避けるために畦道に植えた、との説も・・・。9月の里山を真紅に彩るヒガンバナ。
開花の頃に亡くなった方は、あの世でもご先祖様に守られているのだとか・・・。ドラマ「ゲゲゲの女房」で知りました。
ヒガンバナ |
ナス(茄子:ナス科)
夏はスイカやヘチマがごろんところがっていました。今はナスといっしょに真っ赤な唐辛子が実を付けています。
「秋茄子は嫁に食わすな」と申しますが、これには”あまりに旨いから憎らしい嫁に食わすな”というイジワルばあさん説と”秋茄子は体が冷えるから大事な嫁に食わすな”という思いやりの意味と、ふたつがあるそうです。以上、講釈でした。
ナス |
タテハチョウの仲間(タテハチョウ科)
タテハは「立て羽」だそうで、羽を立ててとまる習性に因むそうですが、実際は立てたり、開いたりしていました。
名に由来あり、とはいえ油断は禁物です。学園の森には花に誘われて数多くの蝶がやってきます。
彼らも豊かな自然の証人。出会うたびにレンズを向けるのですが、シャッターより速く飛び去っていくこともしばしばです。
タテハチョウの仲間 |
キバナコスモス(黄花秋桜:キク科)
原産地はメキシコだそうです。日本には大正時代に輸入されました。頑強で育てやすい植物だそうで、開花期間も6月~11月と長いのであります。それが証拠に数ヶ月前から彼らは学園の正門左右に、見事な花の群列を見せていました。
と思いきや、彼らを揺らしていたのは、花に沿って駆け抜けてゆく野球部員たちの疾風でありました。
キバナコスモス |
広報部会 S56卒 永澤
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