2012年2月16日木曜日

今井兼次博士・絵日記原画の公開授業が行われました!

1月中旬、公立・前橋工科大学(群馬県・前橋市)工学部・建築学科・石川恒夫准教授の授業で、今井兼次博士(日本学園OB・早稲田大学名誉教授・日本芸術院会員)の「絵日記」原画が特別公開され、その模様が同大学・非常勤講師としてご活躍されている遠野未来氏のブログ「自然素材といのちの場」に掲載されています。

遠野未来氏のブログ(公開授業の模様)はこちら!
今井兼次博士(1895~1987・下から3番目・東洋学園資料室HPより)
写真は東洋女子短期大学(現・東洋学園大学)屋上の作品
「フェニックス・モザイク」で同短大学長他の関係者と共に。


『今井兼次絵日誌‐昭和16年』(早稲田大学出版局)
約8年におよぶ絵日記の中から昭和16年の1年間を紹介されている。

有形文化財・日本学園一号館を設計し、二号館、木造棟(旧図書館)・守衛舎を設計監修された今井兼次博士は第二次世界大戦の前後8年間にわたり、ほぼ毎日、絵日記を描き続け、約80冊の遺作が残されています(保管:多摩美術大学)。今回の授業は、その原画を学生に実見させることで、ガウディ、シュタイナー等の建築を日本に初めて紹介し、自らも建築家・教育者として優れた作品を残した今井兼次博士の瑞々しい感性に触れることを目的として行われたと思われます。

石川恒夫准教授プロフィールはこちら!
http://www.maebashi-it.ac.jp/lab/kyouin/2_kenchiku/ishikawa.php

石川恒夫准教授は、日本における今井兼次博士研究の第一人者であり、「人間と住環境との全体的諸関係についての学」であるバウビオロギー(建築生物学)の理念を通じて、環境と調和する健康的な建築の在り方を研究されています。また多摩美術大学を中核とする「今井兼次研究会」の中心メンバーとしてもご活躍されています。同授業をブログで紹介された遠野未来氏は早大大学院を卒業後、1995年に「遠野未来建築事務所」を設立し、「土に還るやわらかな空間=いのちの建築」を目指してご活躍されています。*遠野氏のプロフィールはブログ「自然素材といのちの場」をご覧ください。

広報部会では今後、日本学園資料室委員会・多摩美術大学および「今井兼次研究会」と連携し、日本学園一号館・二号館・木造棟等、今井博士が手がけた建築作品の資料・情報を収集・公開していく計画です。どうぞご期待ください!

遠野未来氏が2/17付のブログ「自然素材といのちの場」で当記事を紹介してくださいました。
遠野様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
http://tonomirai.jugem.jp/?eid=1194


梅窓会 広報部会

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