●日本学園高校を平成7年卒業された宮前義之(みやまえ よしゆき)さんは毎日新聞社主催「第32回毎日ファッション大賞」を受賞されました。
宮前さんの今回の受賞の言葉と作品は下記をクリックしてご覧ください。
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●宮前義之さんは日本学園高校1年在学中に草月会館で行われていたフランスのコンテンポラリーダンスを観に行き、それをきっかけに舞台の世界に魅了されるようになったということです。休日にはいろいろな舞台を観に行き、その流れの中で、ファッションショーというものを生まれて初めて見て非常に感動し、そのショーの帰り道に、無性に服を作りたくなって、とりあえず既製品のパターンを買って帰り、はさみで紙を切って、セロテープで貼り付け、服の形を作ったのだそうです。それが服を作り始めた最初で、ファッション業界に進むきっかけだったとのことです。実に前向きで好奇心旺盛な高校生だったのです。
●その後も独学で服を作り続け、デザイナーの登竜門であるファッション専門誌装苑主催の「装苑賞」にも挑戦、初めてデザイン画を描いた作品が入選、装苑編集部から制作費と寸法表を与えられました。装苑賞史上最年少で候補作品に選出され話題の新人となりました。(装苑(そうえん)は、文化出版局が発行するハイファッション・モード系の女性向けファッション月刊誌。1936年創刊。洋裁の専門誌として新たな文化を一般に紹介したファッション誌の草分け的存在。1956年に創刊20周年を記念して新人デザイナーを対象とした公募ファッションコンテスト『装苑賞』を創設。)
●在学中の洋服作りは、始めはTシャツからスタートし、毎週1着ほどのペースで制作、在学中におおよそ80着を作り、通学服として日本学園にも着て来たとのことです。(当時の日本学園は私服でも通学できました)。
●日本学園高校卒業後はファッション界での活躍を目指し文化服装学院アパレルデザイン科に進み、1996年第70回装苑賞細野久賞を受賞。頭角を現す。卒業後、渡米し、アートを始めとする様々な文化に触れ、見聞を広める。帰国したのち、2001年に三宅デザイン事務所に入社。3代目デザイナーの藤原大の右腕としてキャリアを積み2011年4代目デザイナーに就任。パリ・コレクションにデビュー。ブランドのアイデンティティともいえる素材開発や伝統の手仕事に光を当てた服作りを行っております。
●「毎日ファッション大賞」とは毎日新聞社が創刊110年を記念して、1983年、わが国のファッションの歩むべき方向性を模索する上で、何らかの寄与を果たせればとの願いを込めて創設。過年度受賞者には、日本が世界に誇る才能あふれるデザイナーたちが名を連ねています。
●大賞以外に新人賞・資生堂奨励賞、鯨岡阿美子賞、話題賞があり、宮前さん受賞した大賞は年間(2013年6月~2014年5月)を通じてファッションという文化活動のなかで最も優れた成果をあげた人(デザイナー、経営者、コーディネーター等)、企業、団体に与えられ最高峰の賞ということです。
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