H14年卒 石戸谷悠
昨年7月、引っ越しをしていた時のことである。
ダンボールに大量の古新聞が入っているのを発見した。
私は大きな事件や、記念となる日の新聞を保管しておく癖がある。
例えば、9・11と言われる「同時多発テロ」や「民主党へ政権交代」、
「イラク空爆」等々・・・当時の新聞をとっておくと、
数年後に読み返してテレビ欄を見ながら
「こんな時代だったな」と、一人で楽しむことができるのだ。
誰に言われたわけでもなく、一人で新聞を集め始めてから知ったのだが、
父親もそのような収集癖があるらしく「三島由紀夫自決」、
「アポロ11号月面着陸」といった新聞を持っていることには驚いた。
さて、今回ダンボールの中から発見したのは
平成10年12月10日の読売新聞である。
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表題は「砂川闘争の歴史学ぶ」まずは「砂川事件」について簡記しておく。
「砂川事件」は「砂川闘争」、「砂川紛争」など、様々な言い方があるが
1955年から57年にかけて現在の東京都立川市で起きた
アメリカ軍の立川基地拡張の反対運動である。
1957年7月8日には反対派が基地の柵を破壊して
基地内に侵入し、逮捕起訴されたというものだ。
私が、3年生のとき
日本学園中学校では、この事件のことを学ぼうと
米軍立川基地周辺のフィールドワークをおこなった。
新聞記事にもあるが、当時の砂川町議の方から話を聞いたり、
基地周辺の倉庫の上から基地内の建物の役割の説明や、
戦闘機の離発着を見学した。
私は日本学園中学校の一期生(再開一期)であったため
当時の日本学園は中学生への教育に対して
試行錯誤している時代であった。
そのため、様々な場所への社会科見学なども多く
良い思い出となっている。
社会科見学はどこの学校でもおこなっているが、
新聞記事になるほどの話題性、
これは日本学園としての誇りではないだろうか。
ちなみに、一番左が当時の担任宮腰先生(国語)
左から3番目が私です。
当時は新聞記事に日本学園が掲載されたことや、
自分がちっちゃくても写真が出たことが嬉しかった記憶がある。
現在の日本学園に対しても
これぞ日本学園!という
社会科見学に期待している今日この頃・・・。
1 件のコメント:
石戸谷さん、社会科学研究は私が在学した時代も日本学園の教育の伝統でした。現在の社会科研究部が、その歴史を継承し、学園祭等で研究の成果を発表しています。また、昨年の日学祭では社研以外のクラス展示でも原発問題をテーマとするハイレベルな研究が数多く見られ、生徒たちの意識の高さを実感しました。現代に禍根を残す数々の課題に光を当て、生徒たちに健全な問題意識を育てる姿勢は大事なことです。今は環境や災害対策をテーマとする研究が多いようです。これからも期待できると思います。
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