「VOCE ALBA」重唱の夕べⅩⅧレポート!
去る10月7日(日)S38年卒・笹嶋眞夫氏を代表とする武蔵野音楽大学ヴォーカル・アンサンブル卒業生による重唱曲の研究グループ「VOCE ALBA」の発表会が上野の奏楽堂で開催されました。芸術の秋、広報部会の川本&永澤が、その模様をレポートいたします。
会場の「旧東京音楽学校(現・東京芸術大学)奏楽堂」 画像クリックで拡大
笹嶋氏は少年時代から歌唱に卓越した才能を発揮し、数々のアマチュアコンクールに出場。日本学園中学校入学後は変声期によりレッスンを中断せざるを得ませんでしたが、音楽への夢断ちがたく、日本学園高校卒業後、武蔵野音楽大学へ進学し、声楽家の道を歩みます。イタリアへ留学し、声楽の技術と表現力を磨き、在学中の1966年、奥様となる同期生の通子さんと重唱曲の研究グループ「VOCE ALBA」を立ち上げました。
ドニゼッティ「Ave Maria」を歌い上げる笹嶋氏(右)
武蔵野音楽大学在学中の「VOCE ALBA」研究生のみなさん
「VOCE ALBA」は、そのレベルの高さから、例外的に武蔵野音楽大学公認の研究グループとなり、以来、今日まで笹嶋氏を代表として、世界のオペラ界で活躍する声楽家を輩出してきました。笹嶋ご夫妻と同大学OB・在学生で構成される研究生は定期的に集まり、自由かつ情熱的な空気のもと、世代を超えて切磋琢磨し、全員で曲を練り上げています。
ヴェルディ<リゴレット>を歌い上げる笹嶋氏(右)
研究生を代表して感謝の言葉を述べる笹嶋氏(舞台左)
当日はロッシーニ、ベッリーニを始めとする「Ave Maria」6曲、ルビシシテイン<無邪気な小鳥>チャイコフスキー<自然と愛>などの「ロシア歌曲」5曲、モーツァルト<魔笛>ヴェルディ<リゴレット>を始めとする「オペラ重唱」10曲を披露しました。今回は演技指導をベテラン女優の長谷川待子さんに依頼し、さらなる表現力を追求されたそうです。美しいハーモニーが波のように盛り上がり、広がっては引いていく重唱の世界。新鮮な感動を堪能したひとときとなりました。
わたくし新聞部OBの川本(左)と笹嶋君は日学同期生です!
127年の歴史の中で世界が認める著名なアーティストを輩出し続ける日本学園。笹嶋氏もその伝統を受け継ぐOBのひとりです。2013年の「VOCE ALBA」発表会は10月6日(日)を予定しているとのこと。梅窓会ブログでも事前告知いたしますので、みなさまぜひおでかけください。
広報部会 S38卒 川本
S56卒 永澤
2 件のコメント:
素晴らしい日学OBの活躍を
素晴らしい取材記事でありがとうございました。
芸術の秋にふさわしい声楽の世界を写真から感じ取れます。
白ソックス様、本当に素晴らしい披露会でした。笹嶋さんの研究会は上下関係ではなく、世代を超えて研究生同士が切磋琢磨し、歌うことを楽しむ会だそうで、その点においても自由と挑戦心を尊ぶ日本学園のOBらしいコンセプトだと思いました。だからこそ数十年の歴史と実績を積み重ねて今日に至っているのでしょう。この会のメンバーで世界を舞台に活躍する声楽家は大勢いらっしゃるようです。その会の代表者が母校OBであることを誇りに感じました。
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