東京都庭園美術館に「こどもとファッション展」を見に行きました。
8月も余すところあと少しとなりました。今週初めに目黒にある東京都庭園美術館に「こどもとファッション展」(7月16日から8月31日まで)を見に行きました。「こどもらしさは、こどもが作ったわけじゃない」という切り口がとても心に残る展覧会でした。目黒駅から美術館までの歩道の暑さと比べ、緑豊かな東京都庭園美術館は一歩園内に入ると、幾らか涼しく、蝉の鳴き声が園内に響き渡ります。この暑さにもめげず会場まで足を運び皆さん熱心に見ておられました。室内は冷房が程よくの効き、展示は12のテーマに別け、各部屋ごとに西洋の18世紀から20世紀初頭にかけての貴重な子供服の例と、明治以降の日本の洋装こども服を展示。その他、絵画、ファッションプレート、絵本、写真など150点余りからこどもの装いの変遷をたどることができます。女性ばかりの来館者と思いましたが、ファッション業界関係なのか若い男性、そして熟年の紳士もチラホラ見かける展覧会でした。子供服は消耗が激しく、良い状態で保存されている資料の少ないものですが、海外まで出かけて熱心にコレクションしてきた展示品も多くあり、ファッションに対する情熱の深さ、純粋にこども達を愛する大人たちの愛情を感じました。作り手側の歴史とは異なる、着る人着せる人の心を読み解くファッション史を楽しく見せてもらいました。
東京都庭園美術館は、都心とは思えない緑ゆたかな庭園にたたずみ1983(昭和58)年に開館。戦前にパリに遊学された朝香宮夫妻の邸宅として、当時最新の建築様式によって、1933(昭和8)年に建造されたもの。内部のデザインは、壁飾りから家具、照明器具にいたるまで、アール・デコとよばれる装飾様式で統一され、主要部分の内装は当時のフランスを代表する装飾美術家であるルネ・ラリックやアンリ・ラパンに依頼されました。2015(平成27)年に国の重要文化財に指定されております。館内は撮影禁止です。東京都庭園美術館のfacebookがありますので、そこに「こどもとファッション展」の展示品が沢山の写真入りで紹介されていますので、ご興味ある方はご覧ください。下がアドレスです。
https://www.facebook.com/tokyoteienartmuseum/?ref=py_c
梅窓会 44年卒 中村隆
入場口にある大看板
都心とは思えない緑ゆたかな美術館内の歩道
アール・デコの建物
館内入口のディスプレイ
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