広報部会 S56卒 永澤
2011年12月30日金曜日
「漢の花園」Vol.19師走
2011年も残すところあと僅か。みなさまいかがお過ごしでしょうか。今年は忘れることができない痛ましい自然災害があり、その影響は今もなお日本の社会に、大きな課題を与えております。OB諸兄の中にも被災地で生活されている方や転居を余儀なくされた方も数多くいらっしゃるとのこと。みなさまにとって新しい年が希望への扉となりますことを心から願ってやみません。紅葉も終わりを告げ、透明な冬の光が射し込む日本学園の森では、この季節ならではの花や実が色付き始めました。冬来たりなば春遠からじ。2012年がどうか素晴らしい一年でありますように・・・
日本学園には“こんな所にこんな花が・・・”と驚くことが数多ございます。このハマヒサカキもそのひとつ。学園北側角の「日本学園・創立1885年」の看板を支えるように繁る常緑樹の葉陰に見えた玉のような白い隊列・・・それがハマヒサカキの花でありました。その名の通り神事でお馴染みの榊の一種ですが、ハマ(浜)がプラスされているのは塩分や乾燥に強いからだそうです。「漢の花園」も冬季はネタ不足で困るだろう・・・と昨年も言われましたが、どっこい、このような可愛い隠し玉もあるのであります。
花壇やプランターに植えて楽しむ一年草としてお馴染みの花です。亜熱帯産のベゴニアは原種だけで約2000種類もあるそうです。なにしろ、この一種だけで「箱根ベゴニア園」が成立するのですから恐るべし・・・。ベゴニアといえば酷暑に弱い植物として有名ですが、その中でセンパフローレンスは日本の夏を乗り越える耐暑性を備えた品種とのこと。同じプランターで白い花も咲いていました。彼等にとって12月は花も店じまいの季節。半年間、一号館石柱の足元を彩ってくれたベゴニアたち、おつかれさまでした。
ビオラはパンジーの中で花径約4cm以下の品種を指すそうです。寒さに負けず花壇やプランターを鮮やかに彩る冬の主役と言えるでしょう。このビオラ、正門へ続くフェンス沿いに黄色、紫、白など、多彩なカラーで道行く方の目を楽しませております。その株は学園スタッフが冬到来に合わせ、一つひとつ植え込んだもの。花の少ない冬季も花咲く学園でありたい、と願う学園スタッフの真心が寒風の中から伝わって参ります。しかもプランターにではなく地下植えです(涙)・・・。こんなフェミニンな男子校、他にあるかっ!
昨年はヤツデの生殖メカニズムを紹介しましたが、今年は名称について調べました。名は「八つ手」ですが実際の葉は7~9枚に切れ込んでいます。8枚を選んだのは末広がりで縁起の良い数字だからとのこと。いかにも日本原産種に相応しい命名です。さらに大きな手で招く、あるいは追い払うような葉姿に「千客万来」や「魔除け」の願いを込めて、玄関や門の脇に植えることもあるそうです。1/20から中学校の願書受付がスタートします。大勢の挑戦者を迎えられますように・・・八つ手にも願をかけておきました。
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2 件のコメント:
今年最後の「漢の花園」
ドキリとする美しさですね。
本年も楽しませて戴きありがとうございました。
タンタンさん、ありがとうございます。そのお言葉を励みに来年も母校の美しい自然を撮影して参ります。どうかご期待ください。
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