2012年11月11日日曜日

倶進Vol.60

「南仏プロヴァンス・リヴィエラへの旅」Ⅲ 

S28卒 米田利民

ヴェルドン渓谷 

⑥ 10月20日(土) プロヴァンスを後にヴェルドンの渓谷を経由してニースに行く。この渓谷は住んでいる人以外には知られていなかったものをマルティルという人が踏査(~1905年)、その後 その息子が開発を続けた。1948年自動車道路が建設され多くの人がラフティング・キャンピングなど楽しむようになった。標高730メートルの地点のレストランで昼食、その前の広場では朝市が開かれていた(野菜・香草・蜂蜜・チーズ)。ニースの手前のヴァンスでマティスが晩年内部装飾をしたロザリオ礼拝堂を見学。ニースに到着、散策。海岸通りで夕食(ブイヤベース)。海岸通りのバイクの音が喧しいのが玉に傷。市内のノートルダム聖堂近くのホテルに投宿。 

鷲の巣村のひとつ、サンポールにて 

サンピエール、コクトーが内部をデザインした礼拝堂とその前の青空市 

⑦ 10月21日(日) ニースの西側にあるアンティーブ(海岸 ヨットの岸壁使用料は年20万円/m)の「ピカソ美術館」見学。その後鷲の巣村のひとつ、サンポールへ。その昔、海賊(アラブ)などの外敵を避けるため高台に築いた城のような町(これを「鷹の巣村」と呼ぶ 立地条件は見張りのきく高台、水、家・砦を築くための石材のあること)。町のはずれの墓地にシャガールが眠る。次いでルノワール終焉の地カーニュを訪れ、グリマルディ城を見学。ルノワールの絵が飾ってあったが今は盗難を恐れ倉庫にしまってある。最後に漁村の小さなサンピエール礼拝堂を拝見。コクトーが内部をデザインしたもの。ニース連泊二日目。

エズの村、頂上より村と海とを眺める 

エズの村の頂上の公園、美女とサボテンと地中海 

⑧ 10月22日(月) 鷲の巣村のひとつ、エズ(Eze)へ。道が狭いのでバスを降りて急坂を登る。頂上にサボテンと女性像を中心とした庭園がある。眺望がすばらしい。上天気ならコルシカ島も見える所。次いでモナコ公国へ。国境には道路の右手に直径50センチ、高さ3メートルぐらいの石柱が立っている。公国は広さ2平方km、人口3万6千人。毎朝ニースから3万人の人が通勤。カジノ、王宮広場、大聖堂を見学。土地が狭いため地下の大駐車場からエスカレータとエレベータを乗り継いで地上に出る。有名なカーレースのコースのヘアピンコーナーがよく見えるホテルの部屋代はその時、3日で400万円するそうだ!ニースに帰り昼食。シャガール美術館見学。旧市街見物、その間に小雨でこの旅で初めて傘を差す。
 
シャガール描く「アブラハムと3人の天使」

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