2013年6月10日月曜日

「漢の花園」ANNEX ~傷だらけのクスノキに芽吹きの初夏~

今年の1月中旬、首都圏は近年にない大雪に見舞われました。日本学園の森にも雪は降り積もり、美しい雪景色となりましたが、一方、雪は様々なダメージを森に与えていきました。特にクスノキを始めとする常緑樹は、大量の雪を葉群で受け止め、雪の重さに耐えられず、折れてしまった枝も散見されました。見事な枝ぶりを見せていた母校のシンボルだけに悲しい思いをいたしました。

雪で枝が折れて棒杭のようになったクスノキ。
雪上に散らばった葉と枝が痛々しい・・・
(2013年1月)

大雪に見舞われた母校レポートはこちら!
http://baisoukai.blogspot.jp/2013/01/blog-post_19.html

その中でも哀れを誘ったのが、写真上の玄関前のクスノキであります。このクスノキは、大正4年(1915年)1114日、大正天皇御即位礼記念として旧制・日本中学校・淀橋校舎東南の隅に校祖・杉浦重剛先生・教職員・生徒代表が植樹し、昭和11年・松原校地移転の際に一号館玄関前に移植された5本の内の1本です。松原校舎を竣工時から日本学園を見守ってきましたが、いかなる事情か過去に横枝は次々と伐採され、近年ではサザエさんの「波平の毛髪」ようにてっぺんに伸びた1本の枝に葉を付けているのみでした。しかし、この枝も雪で折れてしまい満身創痍に・・・

クスノキ・若葉①

3月末に退任された和田前事務長(S37卒)も「このまま葉が芽吹かず、枯れてしまうのではないか・・・」と、このクスノキの行く末を心配されていました。ところが先日、ふと見上げた傷だらけのクスノキに若葉①が芽吹いているではありませんか! 生命は強し!痛々しく折れた枝の下に、クスノキは、枯れてたまるかとばかり、懸命に新たな枝を伸ばそうとしていました。幹の中ほどにも若葉②が凛々しく芽吹いています。よかったよかった!

クスノキ・若葉②

日本学園の経営陣・先生方・スタッフのみなさん、母校の樹木は幾星霜の風雪に耐え、これからも生徒たちを見守るかけがえのない日本学園の一員です。どうか長い目で成長を見守っていただき、先々の樹の姿を考えた計画的な枝おろしを切にお願いいたします。

広報部会 S56卒 永澤

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