2013年6月21日金曜日

倶進Vol.76 私の武蔵野歩き13

~玉川上水羽村取水口~

S28年卒 米田利民

あるシニアグループで玉川上水を歩いています。先日は多摩川の羽村の取水口を見学し、玉川上水を山王橋まで歩きました。玉川上水は今から360年前の1653年に玉川兄弟によりたった8ヶ月で完成されました。それまで神田上水などで江戸市民の上水道をまかなっていたものが足りなくなって、新たに玉川上水を作ったのです。それまでは武蔵野台地でも水には苦労していたようです。この地点での海抜は126m、新宿の浄水場(今の新宿副都心)の海抜が34m、92mの海抜の差を43km距離で吸収した技術力には驚かされます。

武蔵野台地で井戸から水を得るために工夫したのがこのまいまいずです。「まいまいず」とはかたつむりのこと、柔らかい土質のためこのようにゆるやかなカタツムリの殻のような道を作ることで壁面がくずれるのを防いだ。直径16m、底面の直径5m、深さ4.3m井戸そのものは直径1.2m、深さ5.9m。石を投げいれたところポトンと音がして水があることが分かりました。鎌倉時代に作られ昭和35年まで使われていました。

玉川上水取水口、左上に多摩川が見えます。
ここから玉川上水が始まります。この地点で海から54kmです。

多摩川の原水の流れ図。第3水門で玉川上水の水量の80%が村山・山口貯水池へ流れます 

玉川兄弟の銅像 

ゆったり流れる玉川上水

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