2013年10月29日火曜日

『漢の花園』Vol.41神無月

今月も『漢(オトコ)の花園』の時間でございます。今年の9月~10月は台風が次々と日本列島へ来襲しましたね。台風の影響は日本学園の森にも及びました。激しい風雨により、キンモクセイは花を散らし、栴檀は実を枝ごと千切り落とされております。幸いだったのは本学のシンボルのひとつである正門のクスノキです。台風の前に銀杏といっしょに剪定を行い、枝ぶりを整えたため、今回の台風で折れた枝はほとんど無かったようです。東京都心にありながら豊かな自然環境を誇る日本学園。その自然環境も長い時間をかけて育まれた伝統校ならではの財産であります。また、植物・昆虫類・爬虫類・鳥類などが織り成す生態系は、東京都心にあるほとんどの中学・高校が望んでも、まず手にすることのできない、野生の美しさを生徒たちに見せてくれます。それだけに昨今の異常気象は、僕にとっては常に不安の種なのであります。もし、僕が日本学園のOBでなければ、こんなことに気を揉む必要もなかったはずなんですが・・・

キンモクセイ(金木犀・モクセイ科)
表通りに面した一本です。常緑樹の繁みに守られて、
台風の激しい風雨にも負けず、素晴らしい香りを漂わせていました。

ヤブマメ(藪豆・マメ科)
薄べったい枝豆のような実を付けます。
蔓の先に小さい花を咲かせていました。可憐な趣があります。

ホトトギス(杜鵑・ユリ科)
日本学園を代表する秋の花のひとつ。
毎年グラウンドに登る土手の繁みで野性的な花を咲かせます。

ハイビスカス(仏桑華・アオイ科)
南国の印象が強い植物ですが、存外寒さにも強く、5℃以上の環境であれば、
年間を通して花を咲かせます。品種により温かい地方なら、
日本学園のような地植えでの越冬も可能だとか。
寒さのせいか少々色褪せていた母校のハイビスカスです。


 広報部会 S56卒 永澤

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