2011年7月31日日曜日

「漢の花園」Vol.14文月

みなさま、暑中お見舞い申し上げます!と書きたいところなれど、東京は連日の曇り空。比較的涼しい日が続いております。しかし、今年は節電の夏でありまして、曇天もむしろウエルカムであります。その一方、日本学園の森では、曇天何するものぞ!と言わんばかりに夏の草花が咲き乱れ、日校名物、蝉時雨もいよいよ気合が入って参りました。その喧噪に交ってグラウンドから聞こえてくるのは、運動部員たちの元気な声。森は夏を謳歌する命の詩に満ちあふれていました。


ユリ(百合:ユリ科) 
日本学園に夏到来を告げる使者、それがユリであります。清廉な純白、ビロードのごとき臙脂、野性味あふれるオレンジなど、学園のユリは色も姿も多彩。その全ては営繕課のみなさんが丹精込めて育てたもの。森の木漏れ日を浴びて、校内の随所に咲き誇っております。写真のユリは黄金色とでも申しましょうか、おそらく今年のNewモードであります。夏の訪れを八方に知らせる進軍ラッパのごとき花の姿にもご注目。見ているだけで花が奏でる夏の歌を聞くような思いがいたします。

正体不明の花&ナミアゲハ蝶
漢の花園で撮影した花の中には、種類を特定できないものもございます。この花もそのひとつ。蝶がとまったからこそ見つけられたピンクの可愛い花。名前をご存じの方は、コメント欄にてご教示いただければ幸いです。その一方、学園の森は蝶の宝庫でもあります。特にこの時期は、ナミアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハなどが乱舞するバタフライたちの楽園と化しております。ただ蝶の動きは速くてねぇ・・・ご覧のようにマトモな写真が撮れないのであります。

トマト(赤茄子:ナス科)
理科教室棟前の菜園を覗いてみますと夏野菜の代表選手、トマトが色づいていました。「ミニトマト」と思われます。菜園が活気づくのも日本学園の夏の風物詩。トウモロコシやヘチマも花をつけていました。実は先日、営繕課の野口さんのお計らいで、学園産のビワとクワの実を試食してみました。いや~もう、旨いなんの!ビワは小ぶりですが甘さは一級品、クワでは野性的な甘酸っぱさを堪能いたしました。味わっても楽しい大都会の自然。それが日本学園の森であります。

アベリア(スイカズラ科)
花が少ない酷暑の季節にも次々と花を咲かせることから、公園や生け垣によく植えられています。日本学園では体育館やグラウンドの土手、写真の校庭周辺でも見ることができます。このアベリア、花は地味ですが、実は蜂や蝶たちにとっては夏の貴重な食卓。猛暑で花も萎える日、アベリアは彼らに豊富な蜜を提供してくれるそうです。そういえば撮影中にもマルハナバチがブンブン飛び交っておりました。様々な命が共生する姿を見せてくれる、それも日本学園の森であります。

広報部会 S56卒 永澤

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