クチナシ(梔子:アカネ科)
発想の貧しさを自ら露呈いたしますが「クチナシ」と聞いて渡哲也『くちなしの花』を思い浮かべるのは僕だけでしょうか・・・クチナシには一重と八重の花がありますが、母校の森では両方咲いており、あの歌のような甘く切ない香りを体育館前広場に漂わせております。写真は八重咲きですが中央がつぼんだ状態ですので、これからも次々と花弁が開き、最後には肉厚なバラのような姿になります。旅路の果て、雨の別れ、小さな幸せ、淋しい笑顔♪・・・卒業して31年、過ぎ越し方を振り返り、先の見えてきた旅の途上で母校の花を撮る・・・ああ侘し・・・
ユスラウメの実(梅桃:バラ科)
ユスラウメの「ユスラ」は移植に強いこの樹木を“移し楽しむ”という朝鮮語の「移徙楽(イサラ)」が転じた言葉だそうです。耐寒・耐暑性に優れ、水ハケのよい用土を好み、過湿を嫌い、日当り最高の場所で実を多く付ける・・・なるほど、このユスラウメが繁っているのはグラウンドへ登る土手でありまして、その生態の特徴が母校グラウンドの高い性能を何よりも雄弁に物語っているではありませんか!自然は正直だなぁ!この実は薄甘く、酸味も少なく、サクランボのような味がするそうです。来年は味見してみようかな。
ビョウヤナギ(未央柳:オトギリソウ科)
2010年6月、このコーナーで僕は間違って近縁種の「金糸梅(キンシバイ)」をこのビョウヤナギであると紹介しておりました。ごめんなさい。長く伸びた雄蕊を持つのがビョウヤナギで「金糸梅」の雄蕊は短いのであります。それにしても見事な雄蕊です。茶筅(ちゃせん)を思わせますね。名前もデザインもオリエンタルな印象の花だナ、と思いましたが中国原産だそうです。2010年の間違った記事は下記アドレスへ!「金糸梅」が正解です。 http://baisoukai.blogspot.jp/2010/06/vol2.html
アジサイ(紫陽花:アジサイ科)
この時期アジサイは外せません。以前、情報科の磯崎先生から「写真は引き算」というお話しを伺ったことがあります。写真のコツは、あれもこれも欲張らず、構図から無駄を削ぎ落すこと、というアドバイスでした。しかし今回はあえて足し算をしてみました。なぜなら、よ~く見てください・・・右端のアジサイの花の上にはテントウムシが、左上にはオレンジ色の小さな桑の実が、その下にはビョウヤナギが、さらに画面奥にはガクアジサイの群落が見えます。漠然としていますが母校の豊かな自然を実感した一枚なのでありました。
広報部会 S56年卒 永澤
1 件のコメント:
キレイですね。すばらしい。
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