会場には、和光市駅から無料のシャトルバスを利用しました。天候は曇っていて、やや肌寒い空気です。 10時30分頃に到着して会場を見渡すと既にかなりの人出です。年齢層は圧倒的に学生服を着た男女の中高校生が多数ですが、家族連れも多かったです。原子の光を見た高校生などは世界観が変わったと話していました。
私は、入所時に受付で配布された公式ガイドブックをチェックして行き先を絞り込みます。とても全部は、見て回ることは出来ません。まず、時間的制約のある講演やレクチャーを先に確認しました。講演は、どこもいっぱいで会場の外にまではみ出し、外で聞いている人は大型モニターを見ながら聴いていました。
私が、参加したのはレクチャー(1)形が変わると働きが変わる。スーパーコンピュータ「京」を支えるオモシロ技術です。ここでは、計算機そのものでなく、計算機のハードウェアを安全確実に運用する施設サポートの基礎となる工夫や考え方を簡単な実験(1枚の紙のような同じ材質、形のものでも折ったり曲げたりすることでその働きがかわり1枚の紙では耐えられなかった荷重の何十倍もの強度を持たせることができるなど)を取り入れて説明されていました。
ほかには、比較的空いている会場を探して回りました。中でもオモシロかったのは、言語発達研究チームの音声の高低や長さで意味が変わる(例;雨の「あめ」と飴玉の「あめ」の発音の違いをマイクを通して雨と発音させた被験者の声を飴に強制的に変換してスピーカーから変換させる遊びをやっていましたが、私は、その説明者の説明を聞いて、音楽表現や音声認識率の向上などに使えそうだと考えてその話をすると、そういう応用の可能性を否定はしませんがここのデモでやっていることは違います。と回答していました。研究者と技術者の視点と興味の違いのようなものを感じました。
ほかには、加齢による身近な病気として、アルツハイマー病による認知症の研究で、だれでも、65歳以降になるとβアミロイドが脳細胞に蓄積してくると発症するらしいのですが、このβアミロイドを壊す酵素のネプリライシンを理研の研究チームが発見したようです。このネプリライシンは加齢とともに減少してしまうのですが、このネプリライシンを増加させるのに遺伝子治療が有効で、ネプリライシンを運ぶウィルスを血管内に投与して脳だけでネプリライシンを増やす方法を開発したようです。(実験用ネズミで検証済み)そのうち人間にも適用されるのでしょう。アンケートにウイルスによる治療が実施できるようになったら希望するかとあり、YESと答えて会場を後にしました。
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